障害がある方のレッスン

 障害のある方の場合、その状況等によって、どのようなレッスンにするか、ご本人さまやご家族さまと、話し合って進めていきます。

 

 見よう見まねだったり、幼稚園や学校で少し弾けるようになったけれど、独特の理解の方法などのために、これまでなかなか続かなかったお子さま・・・

 一生取り組める、楽しい趣味を見つけたいと思った大人の方・・・

 

弾いてみたい!というお気持ちに、できるだけ応えたい。そう考えております。

 

 音楽は、自己表現の手段。自分の演奏が人に伝わるコミュニケーションでもあります。

 障害のある方にとって、音楽を楽しむことが、生活をより豊かにする一つの要因となれば・・・。私がお役に立てるのであれば・・・そう思っています。


 障害のあるお子さんのレッスンにつきましては、①発達検査で発達段階が3歳以上、②ご本人が学びたいと思っておられること、③簡単な動作の指示がわかって動作の模倣をしようとすること、を条件としております。

 また、障害の種類や程度によりましては、レッスンをお引き受けできない場合があります。

 詳しくは「お問い合わせ」よりご連絡くださいますよう、お願い致します。


障害のある人とわたし

 私が障害のある方と関わるようになって、かれこれ30年。未就学のお子さんから40代、50代の方まで、百人以上、主に知的障害や発達障害の方にお会いしてきました。その中には、音楽がお好きな方が、たいへん多くおられました。

 小学校の時に毎週通っておられた知的障害の女の子は、いつも最後に聴くバッハの「G線上のアリア」を全部覚えて歌っていました。

 それぞれが、それぞれの方法で、音楽を楽しむこと。そんな当たり前のことを、私は障害のある方々から教えてもらっています。 

 

 「障害者福祉の父」と言われる糸賀一雄さんの「人権尊重の福祉の取り組み」を知り、そして教えられた「気持ちを受け止め、寄り添うこと」「共感すること」の大切さ、それを実践するための「自分の内面と向き合うこと」の大切さ。

 

 これらのことを土台に、音楽・保育・発達・福祉の視点から、障害のある方々と引き続き関わっていきたいと思っています。